クラミジアは日本で最も感染者が多い性病です。しかし感染しても無症状の人が多いのも特徴で、知らずにパートナーを感染させてしまう可能性もあります。
不妊の原因の1/3ともいわれているクラミジアとはどんな病気なのでしょうか。その原因や感染経路・症状について解説致します。
基本情報
原因となる病原体、潜伏期間、感染経路などの基本情報になります。
病原体 | クラミジア・トラコマチス |
潜伏期 | 1~4週間 |
検査 | 尿や分泌液、おりもの、咽頭擦過物(いんとうさっかぶつ)、咽頭(いんとう)うがい液の遺伝子学的検査で診断します。血液クラミジア抗体を調べる検査は、過去に感染し、治ゆした人も陽性となることがあります。 |
治療 | 抗菌薬が有効です。決められた期間きちんと服薬しないと菌が残ることがあります。必ず医療機関で診断を受け、パートナーも一緒に完全に治しましょう。 |
感染経路 | 菌は、喉(のど)、直腸、尿にも出るので、口、肛(こう)門、尿を使ったセックスも危険です。 |
免疫 | 免疫はできず何度も感染します。 |
出典:東京都性感染症ナビ
クラミジアは日本でもっとも多い性病です。
クラミジアの年間の感染者数は2万8000人(令和2年)です。特に20代、30代の男女若年層に多い性病です。その中で最も多い層が20〜24歳の女性で感染者全体の18%をしめています。
男女別の傾向は次の通りです。
■男性
・最も多い年代は20〜24歳(3537人)
・年齢層が高くなるにつれ感染者数は減るが、高年齢層の感染者は女性に比較すると多い
■女性
・最も多い年代は20〜24歳、全体の18%になり圧倒的多数(5116人)
・年齢層が高くなるにつれ感染者数は減る、特に40歳あたりから激減
■クラミジア男女別感染者数(令和2年)
クラミジアの5歳間隔の年代層別感染者数の一覧表になります。男女とも20〜24歳がもっとも多い層になります。
合計(人) | 0〜4歳 | 5〜9歳 | 10〜14歳 | 15〜19歳 | 20〜24歳 | 25〜29歳 | 30〜34歳 | 35〜39歳 | 40〜44歳 | 45〜49歳 | 50〜54歳 | 55〜59歳 | 60歳以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
男 | 14712 | 0 | 0 | 5 | 696 | 3537 | 3374 | 2141 | 1712 | 1261 | 881 | 503 | 304 | 298 |
女 | 13669 | 1 | 0 | 21 | 1579 | 5116 | 3315 | 1673 | 973 | 492 | 295 | 135 | 43 | 26 |
小計(人) | 28381 | 1 | 0 | 26 | 2275 | 8653 | 6689 | 3814 | 2685 | 1753 | 1176 | 638 | 347 | 324 |
データは下記の厚生労働省の公開データから抜粋集計いたしました。
出典:厚生労働省「性感染症報告数(2004年~2020年)」
クラミジア感染者 女性8割、男性5割 は無症状
クラミジアは感染しても発症しない人が多いのが特徴です。クラミジアの感染者の女性の8割、男性の5割は無症状との報告もあります。
実際には無症状の人が多く20人に一人はクラミジアともいわれています。放置すると男女とも不妊の原因にもなりますので症状がなくとも検査する事が大事です。
妊婦検診において妊婦の3〜5%にクラミジア保有者がみられたとのデータもありますので、妊活前にはパートナーと一緒に検査を受ける事がおすすめです。
潜伏期間でも検査可能
クラミジアは感染の疑いがあれば即日検査する事ができます。
たとえ潜伏期間であっても検査する事が可能です。
クラミジアに感染したかも?と思う人は潜伏期間は気にせず、すぐに検査が可能です。
以下は「STD研究所公式サイト【クラミジア検査よくある質問】」からの抜粋です。
潜伏期間(症状が出ない期間)であっても、感染していれば菌は存在します。
STDチェッカーのクラミジア検査は、病原菌が存在するかを調べる検査ですので、潜伏期間かどうか、にかかわらず検査できます。
クラミジアの検査をおすすめする人
こんな事があったときは検査を受ける事をおすすめ致します。
・コンドームを使うのを忘れた
・パートナーがクラミジアの可能性がある
・オーラルをコンドームなしでした
\ 感染者の女性8割は無症状 /
クラミジアは喉にも感染します
また、クラミジアは喉からも感染する可能性があります。
厚生労働省|性感染症啓発ポスター(平成24年度)
クラミジアを含むオーラルで感染する可能性のある性病は次の通りです。
(1)淋菌感染症(いわゆる淋病)
(2)クラミジア感染症
(3)単純ヘルペス感染症
(4)梅毒
出典:厚生労働省「オーラルセックスによる性感染症に関するQ&A」
クラミジアの感染確率は30〜50%といわれています。
オーラルの時も必ずコンドームをつけるようにしましょう。
症状と潜伏期間
残尿感を感じるようになり、トイレの度に気になることが多くなったら、それはクラミジアかもしれないです。
残尿感がやがて痛みの症状に代わった場合は、クラミジアの疑いが濃厚になります。
症状は男性と女性によって異なりますが、いずれにしても残尿感のような違和感を覚えたら危険です。
というのも男性は約半数、女性は7~8割の人が自覚症状がないからです。
進行することでクラミジアの疑いを強めたり、受診する切っ掛けになりますが、初期症状は違和感や膿といったもので、これらの症状がなければ疑いようがないです。
クラミジアが進行すると、男性は痛みに加えて性器のかゆみ、尿道からの分泌物に気がつくことになります。分泌物は時に下着にシミを作るほどですから、気がつくことが多くなるでしょう。
この時点で治療を始めれば早く治る可能性がありますが、受診を先送りにしたり放置すると、男性不妊に繋がる恐れがあるので注意です。
一方、女性の症状は子宮頸管炎や子宮内膜症、卵管炎に骨盤腹膜炎といった炎症が中心です。
女性も放置すると早産や流産、子宮外妊娠などのリスクが高まるので気をつけたいところです。
クラミジアの潜伏期間は1~3週間ほどとやや長く、軽い症状から徐々に進行するケースが多いといえます。
感染経路は性行為が主で、性器や咽頭から尿道に感染する経路が多いです。
ちなみにトイレやお風呂、公衆浴場などで感染的に感染することは殆どありません。
性行為におけるクラミジアの感染率は3割から5割ほどで、対策をせずに性行為に及べば感染しやすいと考えられます。
女性が感染すると、おりものが増えたり不正出血といった症状があらわれることもあるので、これらの変化がある人は検査を受ける事をおすすめ致します。
治療は飲み薬で行います。治療期間も早ければ数週間で治癒します。金額も数千円程度ですので安心して検査を受けましょう。
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\ 無症状でも20人に1人はクラミジア /